/「読んだ本?ゼロ冊の衝撃」

小学生の読書量が減っていることは疑いないと思うのですが、さて、どれくらい減っているかという事を客観的に示しているデータと言うのはほとんど出て来ません。

4月に新4年生に上がった子どもたちに、「小さい頃の絵本や学校の教科書、それから塾の教材を除いて、今まで何冊の本を読んだことがありますか?」という質問をするようにしています。

これも、実際の数値を記録しているわけではないので、私の実感値という事になりますが、きょとんとして何を訊かれているのか分からない子どもがほとんどです。そして、「3冊読んだ」とか「5冊読んだ」というストレートな答えをもらえるのは稀です。

つまり、絵本や教科書や教材を除くと「本」というイメージが湧かないというのが子どもたちの実感ということになりそうです。

いま40歳代以降の大人にとっては、子ども時代に読んだ「本」というと、あらかた「物語」という事になると思います。

私の例で言うと、「十五少年漂流記」「アルセーヌ ルパン」などの児童向け冒険ものや、いわゆる「物語もの」が思い出されますが、これらを読んだのは小学生高学年時代と中学生時代で、小学生低学年で読んだ本と言われても、今や思い出すことができません。

しかし、夏休みに「本を読んで読書感想文を書きなさい」という宿題が出ていたことが思い出されます。また、「少年マガジン」や「少年サンデー」などの週刊漫画雑誌の他に、毎月一冊くらいは学校の図書室で本を読んでいたように思います。

話しは横道に逸れましたが、現代の子どもたちは幼児用の絵本を卒業すると、ほとんど本は読んでいない、つまり、「ゼロ冊」と言う答えがいちばん私の実感に近いです。

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「本ゼロ冊の衝撃」という事になりますね。

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